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TyphoonShot

タイフーンショット構想

What's TyphoonShot?

 

タイフーンショット構想

 ここ数年、台風による大きな被害が目立っている。一回の台風の襲来による保険金支払額が1兆円を超えることもあり(※1) さらに地球温暖化に伴い、その威力は激甚化するとの予想もある(※2)
 2050年を目標に、その台風の勢力を制御、さらにその一部をエネルギーとして取り出すことで、台風の「脅威」を「恵み」に変換し、資源活用することで安心かつ安定した持続可能な社会を実現する。それが「タイフーンショット構想」である。

※1…令和元年東日本台風の保険金支払額=1兆
※2…IPCC報告書

2050年までに、台風の「脅威」を「恵み」に変換し資源活用することで安心かつ安定した持続可能な社会を実現
タイフーンショット構想のイメージ図

タイフーンショットが目指す未来像

2050年とある日。ニュースキャスター「本日、日本の南の海上に台風△号が発生しました。日本政府は、この台風△号は〇県×市を3日後の□日12時に通過すると予測。関係機関に対し1時間当たり積算50㎜の降水量、最大20m/sの風速に減勢するよう指示をしました。また台風発電により、〇県周辺地域の電力供給量が増加することから、今月の電気代が約半額になります。・・・」 〇県民「台風が来てくれて嬉しいわ。今月の電気代が半額になるなんて!」。
これが、我々が描く2050年の日常の一幕である(図 1)。毎年甚大な被害をもたらす台風と、その脅威に為す術のなかった人類。その台風の勢力を人為的にコントロールし、さらには台風のエネルギーを用いた発電をすることで、台風を人類にとっての「脅威」から、水資源やエネルギーをもたらす「恵み」へと変貌させる。これこそが、本チームが提案する近未来の社会像である。そのために、「台風の人工制御」と「台風エネルギーを利用した台風発電船による発電」を実現する。
この2050年の世界では、台風の進路を正確に予測し、台風の勢力も人為的にコントロールされ、さらに台風のエネルギーを活用した発電が実現されている。人々にとって台風は生命や財産を奪う「脅威」ではなく、エネルギーをもたらす「恵み」と捉えられている。この技術は日本から世界に発信されており、台湾やフィリピン、インド、アメリカ等のタイフーン、サイクロン、ハリケーンに悩まされていた国々の生活も一変させ、世界中の人々に安定をもたらしている。気象災害、とりわけ台風への心配がなくなったことから、日本国内の生産活動も安定して行われている。気象災害リスクが低減され、自然エネルギー供給量が増加した日本は、豊かな自然を育みながら、安心かつ安定的に産業に取り組める拠点としての魅力を世界に発信している。

 
 
実現したい2050年の社会像
タイフーンショット構想